おめでとうハマカーン!!

いやー,まさかTHE MANZAIでハマカーンが優勝する姿を見る日がこんなに早く来るとは思ってもみなかったです。
これまでは「下衆の極み」のインパクトが強く浜谷さんのキャラばかりが目立っていて,それでも十分面白かったのですが,今回のネタでは,去年と比べて神田さんのキャラの色が出た良ネタで,ネタの構成やボケとツッコミの関係性を大幅に変えてきた予想を超える面白さに,なかなかの衝撃を受けました。
1本目のAグループの戦いでは,どのコンビが決勝に行ってもおかしくないなあと思いつつも,大幅な変化(進化)をしたハマカーンの勇気,というか攻める姿勢に気持ち良く笑えたので,「ハマカーン行けーっ!」とずっと思っていました。
僅差で決勝進出を決めたときは思わず「よしっ!!」と声が出てしまいましたよ。

2本目のネタも面白さは変わらず,「クソ商品掴まされた」の崩れ落ちる動きやデトックスのくだりでちょっと移動する動きなど浜谷さんの動きで笑わせたり,クリケットやリップクリームのくだりのやりとりで笑わせたりと印象深い笑いが多かったです。
加えて「怒りのあまりの口パクパク」,「地獄の鬼すら反吐吐く所業」,雑な「下衆の極み」の放り込みなど,これまでに培ってきた武器を随所に応用させており。盛りだくさんのハマカーンで,お得感がありましたねえ。


ちなみに決勝に進んだほかのコンビのネタについてですが,
千鳥の2本目のネタは,今年の10月4日に放送された『芸人ベストパフォーマンス』でやった8分のネタを4分に縮めたものでした。
ベストパフォーマンスの時は,無駄を感じさせる部分(哲太のくだりなど)なんかもあり,8分だとちょっと長すぎるんじゃないかなあと思って見ていたのですが,今回4分バージョンを見ると4分だと短いのかなあと,逆に思ってしまうという不思議。
特に後半は駆け足で進めているような印象を受けました。
それとこのネタは大爆笑させるようなネタではなく,なんだこりゃっていう展開の面白みを楽しむようなネタ(?)なので(うまく表現できないのですが),優勝を狙いにくいネタのような気もしました。
でも千鳥の魅力は伝わりやすいネタだったようにも思いました。


アルコ&ピースのネタは,1本目は予期せぬ発想と展開で面白いなあと思う一方で,仕掛けが,なんというか,テクニカルすぎるのと,これは漫才と言えるのかどうか,という点がちょっとだけ引っかかったのですが,しっかりと審査員に評価されていましたねえ。
2本目は1本目と同じようなタイプのネタだったのですが,こういう発想勝負のネタだと,1本目でネタのからくりが知られてしまっているので,1本目の笑いを超えるのはなかなか難しいのだろうなあと見ていて思いました。


そういえば,今年の9月初めに行われたRABまつりのお笑いステージを見に行った際にハマカーンが出場しているのを見て,もっとハマカーンをテレビで見る機会が増えるといいのになあと思ったりもしたのですが,今回の優勝で露出が増えると思うので,どんどん活躍していくといいですなあ。
それと去年神田さんが話していた「僕らの番組に(姉の)神田うのを呼んであげる」というのが実現する日も近いんじゃないかと思うので,楽しみです。