「しょまっさーい!」の女

私が週に一度,昼に訪れる弁当屋があるのですが,そこのレジの女性はレシートを渡す際に,決まって「しょまっさ〜い!」と言うのです。
おそらく「少々お待ち下さい」を繰り返し言っているうちに,徐々にフレーズが簡略化されて上記のような形に落ち着いたと推測されるのですが,初めて聞いたときは,なかなかの衝撃でありました。
半年前だったでしょうか。最初に「しょまっさーい!」の女性に対応された際は,
!?…ああ,私の聞き間違いだろうな,まさか客に対して「しょまっさ〜い!」とは言わないよなあ…
などと狼狽する心を落ち着かせるために必死に自分に言い聞かせていたのですが,その後の他の客への対応数件に耳をすませて確認してみたところ同様に「しょまっさ〜い!」と言っていたので,
違う!聞き間違いなんかじゃない!
やはり,はっきりと「しょまっさ〜い!」と言っているのだぁー!!!
のだぁー!!だぁー!(←エコー)

と驚いたことを昨日のことのように覚えています。
周りの客がいとも簡単にその「しょまっさ〜い」を何事もなかったかのように受け入れていることも含めてなかなかの衝撃でしたよ。


そうは言ってもなんやかんやで繰り返しその店員に対応されているうちに,「しょまっさ〜い!」にも慣れ,気にならなくなってきていたところだったのですが,2週間ほど前に,その店に行ったところ,なんと,その店員は「まっさ〜い!」と言ってきたではありませんか。
これには驚きです。
「しょまっさ〜い!」→「まっさ〜い!」という過程を経てきた客であればぎりぎり意味を理解して受けとめることができますが,初めて対応された客はいきなり「マサーイ」と言われても困惑するのみではありませんか。
さらには,このままフレーズが進化(退化?)していけば,やがては「さーい!」と言われてしまうかもしれませんよ。それはなんかイクラちゃんみたいで笑ってしまうかもしれない,それだけは避けなければー!!
などと一人弁当屋の店内で慌てふためいていたのですが,先週弁当屋に行ったところ,ちゃんと「しょまっさ〜い!」に戻っていたのでほっと胸をなで下ろしました。
どうやらその時の店の混雑状況や店員の心境次第でフレーズが短縮されたり元に戻ったりするようですなあ。