ゆきすぎたひとりあそび〜風呂上がりのひとりあそび〜

霊的な存在と遭遇した際に,どのように対応すれば良いのだろうかと考えることがあります。
今のところ遭遇したことがないので,この先,遭遇した際には普通に驚く可能性が非常に高いと思うのですが,そこまで考えてみた時に,「いやまてよ,果たしてそのようなリアクションは適切なのだろうか」という疑義がわいてくるのです。
仮に,驚かそうと思って現れた相手であればそのようなリアクションをとったとしても問題無いのでしょうが,驚かすつもりがない相手に対して,驚いてしまったとすれば失礼な対応にあたるのではないかと思うのです。
ふぅー・・・やれやれ,また驚かせてしまったよ,こっちにはそんなつもりはないのにな…
と落胆させ,自己嫌悪に陥らせてしまうかもしれません。
かと言って意思疎通をはかって,話しかけたとしてもどの程度相手とコミュニケーションを取れるかも定かではありません。


と,なると笑いでしょう。
私の知る限り,霊的な存在を笑わせようと試みて,かつ,成功したという例は聞いたことはありません。
これは,試みてみる価値があるのではないでしょうか。
それに,うまく大笑いさせれば成仏してくれるかもしれません。根拠は皆無ですけどね。
こうして,霊的な存在をなんとか笑わせることができないだろうか,と考えるようになったわけです。


さて,ここで一つ問題になるのは,霊的な存在の笑いのツボが何なのか,という点です。
そもそも霊的な存在と一口に言いましても,何年前(あるいは何十年何百年前)のどの土地出身の存在なのかわかりませんし,その存在のあり方はさまざまだと思うのです。
その土地,その時代,その年代に合った笑いのツボというのがあるでしょうから,自ずと時事ネタ,シュールネタ,下ネタ等は試みづらいですし,かといってどこまでこちらの言語を認識してもらえるのかもわからないので,話の内容を理解してもらった上での理論的な笑いすら通じないかもしれません。
結果的に万人,いや,万霊に受けるネタというのはユニークな動きと意味を持たない発語を組み合わせた一発ギャグ的なネタがベターなのではという結論に至るわけです。

そこで,ある時,来るべき時にそなえ,霊的な存在と出会ったときのシミュレーションをしよう,と思い立ち,主に風呂上がりに行ってみました。
なぜ風呂上がりかと言うと,なんとなく彼らは,じめじめした暗いところに好んで佇んでいそうなイメージがあったので,我が家でいえば風呂場を出てすぐ左側の洗濯機の前のスペースがベストポジションではないだろうかと思ったのと,こちらが無防備な姿でリラックスしているときの方が出現しやすいのではないかという先入観があったからです。
詳しい内容はさすがに割愛させていただきますが,そのベストポジションに「いる」と仮定して,霊的な存在の笑いのツボを刺激しそうなユニークな動きと意味を持たない発語を組み合わせた一発ギャグ的なネタをさまざまに試みてはみたのですが,私の仮想霊は今日までクスリとも笑ってくれないので,最近になって,さすがにこれは無謀な試みだったのでは,と今一度対策を見直してみる必要性に迫られているのでした。