ひたすらに!!べんきくん。

私が実家に帰るときは,新幹線を利用するのですが,車内でお茶やジュースをがぶがぶと飲むため,
駅に着いたら,まず,改札口を降りてすぐ横にあるトイレで用を足すことにしています。


そこのトイレというのが,改札口の一番近くにあって,多くの人が利用するせいか,ものすごく汚れの目立つ
トイレなのですよ。
それなりに大きい駅ということもあって,一日に何百人という人々の尿やら便やらを受けとめているのだろう
から,汚れてしまうのもむべなるかなあ,と利用するたびに思うのですが,変わることのない(変えることの
できない),単調な毎日を送らなければならない,その便器の運命を思うと
「お疲れ様。」
と声をかけてやりたい衝動にかられるのです。


黙々と自分の役割を全うする便器の姿というのは,職人気質の無口なラーメン屋のご主人のような,格好良さすら
漂っているようであり,それでいて同時に,便器のたたずまいに哀愁すら感じられるのです。
「ひたすらに!!べんきくん。」
というタイトルで絵本を出してやりたいくらいです。
帯には「全米が泣いた!笑った!尿意をもよおした!」
というようなコメントでも付けますか。