しょんぼりピント

登録していない番号からの着信がここ3日間続いていたので、さすがに気になって、こちらから
着信番号にかけ直してみると、近所のレンタルショップにつながり、「DVDの返却期限が過ぎているぞ」
という催促をされてしまいました。
全く記憶に無いことだったので、「すみません、家を探してみます。」と半信半疑ながら
答えると、店員さんに「ええと、あの、ほのかです。」と言われました。
意味がわからず、「は?」とさらに答えると「だから、ほのかのDVDです。」と再度店員さんに
説明されたところで、パーッと霧が晴れるように、ようやく謎が解けました。



話は数日前に遡るのですが、なんとなく最近仕事が忙しくて、疲れ切って元気が無いので、元気が出るような
DVDでも借りてみるかー、と思い立ち、『碑文谷教授のミッドナイトゼミナール 今さら人に聞けない!
怒らせ方講座』と『ギャグマンガ日和』と一緒に、アダルティーな内容のDVDも借りたのですよ。
その女優さんの名前がほのかさんだったのですね。
確か正式タイトルはもっと生々しいものだったと思うのですが、流石に口にするのがはばかられたのか、店員
さんは女優さんの名前だけを伝えて、私に「察してくれよ!!」という念を送っていたのですねえ。
店員さんよ、変に気を遣わせてしまい申し訳ない。



それで、なぜ、そのDVDだけ返却するのを忘れていたかというと、あの、クイズヒントでピントって番組が
昔あったじゃあないですか。
その中で、テクニカル問題と言って、要は、モザイクがかかった映像を見せて何が映っているか、というのを
答えさせるという内容なんですけど、時間経過と共に、モザイクが細かくなっていくんですが、最初はものすごい
でかいモザイクなので、何も見えないんですよねー。


その!その、ヒントでピントの最大難易度のモザイクの大きさが画面の大部分を占めていたのですよ、
ほのかさんのDVDには。
なんだこれはっ、質は、ヒントでピント並で、量は、密着警察24時並のモザイクではないかっ、
と驚きのあまり、星一徹がちゃぶだいをひっくり返すくらいの勢いで、どっせーい!と、DVDを床に
放り投げていたのですが、そのまま新聞やらほこりやらがのっかっていたため、返すのを忘れていたのですねえ。



で、慌ててその日のうちに返却しに行って、1400円の延滞料金を支払ったのですが、ちょうど支払を終えた後に
隣のレジに並んでいた男性から「ヒゲ山さんですよね、その節はお世話になりました。無事に抱えていた問題も
解決しまして」とわけもわからないまま感謝の言葉をかけられたのですよ。
一瞬ぽかーんとしていたのですが、3か月くらい前に、私の仕事の関係でお世話した人ではないか、とかろうじて
気づいたので、これはこれはどうも、とあいさつをしたのですが、
隣のレジにいたということは、私が延滞料金を支払ったところを見られたのかも・・・ということは、
仕事でお世話になった人(ヒゲ山)が、実は延滞してしまうほどのほのか好きな人だったのか、と思われたかも
という思いに至り、その後は、ひとりで、うひょー、恥ずかすー、とスーパーもじもじタイムに入ってしまった
のでした。
今後DVDを借りる際は、いろいろと気を付けよう、と教訓の多い出来事でありました。