妄想への前振り

私はここ一年間でキリスト教の勧誘に3度会ったことがあります。
行動範囲が限られていて休みの日はあまり出歩かないという私にしてみれば、この3回という
のはかなり多いのではないかと思います。


一度目はフレンドリーな外国人の対応にどぎまぎしながら丁重にお断りし、
二度目は「え?というか前もあなたたちに声をかけられましたよね?」と、やや冷たくあしらい、
三度目はついに家まで乗り込んできたため「いいかげんにしなさい!」と言いたい気持ちを抑え
日本人の刺客を手馴れた感じで追い返したのです。


実は今日も彼らの姿を駅前の通りに見つけたため「まずいっ!」と思い慌てて自転車で道を
突っ切りました。


今では彼らの出没する場所に注意していると、いつも決まった時間帯に現れるということが
わかってきたため、その時間帯はその場所に近づかないようにしています。
今まで声をかけられたのは3回といいましたが、週に一回は彼らの姿を見るのですよ。


なんなんですか、あの、あやしい力を放っている目を持つ外国人のキリシタンは。
しかも最初は「あのー私たち無料で英会話を教えているんですヨー」
と宗教と関係ない話から興味を引き寄せて、怪しい片言の日本語で怪しくないことを強調し、
それでいていつの間にか「一緒にキリスト教を信仰しませんカ?」
と話がすり変わっているのですよ。


これでは「旅行やショッピングの割引サービスがものすごいんですよ」と話を振っておいて、
「実はこの商品を買うとそういう特典がついてくるんですよ」といつの間にか話をすりかえて来る
インチキ商法のやりかたと同じではないか。


そもそも外国人にいきなり話しかけられると、何事か?と不意打ちを食らったように面食らうので
2重にどぎまぎしてしまうんですよ。
昔はそうでもなかったのですが、周りを見渡すとここ10年ぐらいで、本当に外国人が増えたなーと思います。
そうなると私のような小心者は、「外国人に話しかけられたらどうしよう」という無駄な
プレッシャーを増大させなければいけません。


一応いつ外国人に駅の場所を聞かれてもいいように準備している私なりの英会話決め台詞というものが
あるのですが、シミュレーション次第ではそれはそれで悲劇を生んでしまうので困ってしまうのですよ。



そこで今回はそのシミュレーション劇を書いてみたいと思います。