☆この胸の高鳴りはシャバランディ∵夜明けに訪れたタマランディ★

先日久しぶりに布団をバサーっとめくられる感覚と共に目が覚めました(※約2年前の布団めくられ話はこちら)。


うわー,また,あれか。あのときと同じような,あれかー!


と一瞬驚きおののいたのですが,前回のめくられ時のような金縛りや半透明の人型が姿を現すことはなく,そのかわり,布団めくられ感によって目覚めたのとほぼ同時に,ベッドが小さく揺れているのを感じ,その揺れは徐々に身体を大きく揺さぶるほどに激しくなっていったのです。


あわわわわー地震だ,地震だー,しずまれ,しずまれーぃ


と,ベッドの中で小さく丸まって,揺れが収まるのをしばし待っていたのですが,私の心の中には,地震の恐怖と同時にどこかほっとする気持ちが湧き起こっていたのでした。
というのも,地震がなかったとしたら,私は布団をめくられた感覚で目が覚めたという事実が残ることになり,もしかすると寝ている間に自分の身体に何かしらのなにかがあったのではないだろうか,という可能性がわずかながらも残ってしまうからです。
一方,地震があることによって,布団をめくられた感覚で目覚めたのではなく,地震の揺れを感知して目覚めた可能性が大きくなり,布団めくられ感は気のせいだったのだろうという自らへの言い訳の道が残されているため,ほっとする気持ちになったのです。


さて,その地震は体感1,2分ほど揺れ続けた後にようやくおさまり,私は,


ああよかったよかった,地震だったかー。地震を感じたために,変な感覚で目覚めてしまったのだなー,それなら納得ですなー


と自分に言い聞かせ,安心して,すぐに深い眠りについたのでした。
そして,再び目覚まし時計のアラーム音で目が覚め,仕事に行き,仕事を終えて帰ってきて,深夜にふと


あー,そういえば今朝の地震はかなり大きかったけど,震源地はどこで,震度はどのくらいだったのかなー


となんとなく気になったので,気象庁のホームページで地震情報を調べたところ,その日の明け方に大きい地震が起きたという情報は一切見当たらなかったので,あれあれーと思いつつも


いやいやー,震度3,4はあったと思ったけど,実際のところは震度1か2だったのかなー


と思い直し,くまなく,じっくりと時間をかけてホームページを探しても,その日の明け方に大きい地震どころが小さい地震があったことを知らせる情報も一切見当たらなかったため,私は


えー,なにこれー,やな感じー


と思い,しばし震えたのだった。