大変だ,ドラクエを買ってしまった。

発売日からひたすらソロプレイを続けて,21レベルまで上がったところなのですが,今回は人を選ぶゲームになっているなあと,さまざまに思うところがあったので,現時点での感想を書いておきます(若干ネタバレもあるので要注意!)。

1 騙されたー!と思った点

  • ゲームバランスの変化

事前情報から「オンラインになってもドラクエらしさはこれまでと変わらない」とか「これまでのドラクエファンも納得させる作りになっている」というようなことを聞いていたので,それならばオンライン初心者の自分でも安心して始められるだろうとドラクエブランドを信じて購入に踏み切ったのですが,今回は驚くほどに,経験値がたまりづらくなっており,戦闘で得られるゴールドも少なくなっています(現在のレベルで周辺のモンスターと戦闘をした場合,1体倒して得られるのは6〜8ゴールドぐらい?)。
また,敵の強さもこれまでのドラクエと同じ感覚でプレイしていると理不尽に感じることもあり,必然的に,次の目的地に行くためのレベル上げや,装備の準備に時間がかかってしまい,ストーリーがなかなか進まずにテンポの悪さを感じます。
ドラクエの良さの一つには,「プレイヤーに対してヌルすぎず厳しすぎない絶妙なゲームバランス」(レベルの上がり具合,金の稼ぎ具合,敵の強さ等)というものがあると思うのです。
これまでのドラクエシリーズでも適度にレベル上げの時間を設けて,装備を整えて強化しないと先に進めない作りになっていたものの,レベル上げや金稼ぎにストレスを感じさせるほどではなかったはずです(ただしドラクエ7におけるスキルを身につけるための戦闘と石版集めを除く)。
序盤はかなり戸惑ったのですが,この変化は,サクサク進んでクリアされると月額課金による利益がなくなるからオフラインとの違いが出るのは当然と言えば当然なのかなあという気はします。

  • ソロプレイ者に対するサービスの出現時期

事前情報から,「ソロプレイを希望する方のためにサポート仲間をお供にすることができる」と聞いていた(本作では他プレイヤーが酒場に預けたキャラを借りることができる)ので,これならばオンライン世界でも人見知りする私のような者でも一人で気軽に進められるかなあと思っていたのですが,サポート仲間を利用するためにはあるクエストをクリアしないといけなかったのです。それもある程度進んでから(ソロプレイ者の場合レベル15前後?)でないとクエストを受けるための場所に到着することが難しいので,序盤のソロプレイはかなりしんどく,一時はオンラインの世界から脱落するところでした。
私のキャラは盗賊なので,攻撃もそこそこで回復呪文も使えたのでまだ一人でもなんとかなる方だったと思うのですが,これが魔法使いや戦士でソロプレイをするとなると,薬草を買い集める必要があるので,かなり大変なのではないでしょうか。

と,上記のように衝撃を受け,特にレベル8から15くらいまでは苦行をするかのごとくレベル上げを耐え忍んでいたのですが「これは従来のドラクエと同様の考えでプレイしてはいけない!」と意識を変えて攻略を検討し始めてからは,徐々にオンラインの世界にはまり,現在に至るのです。


2 良くもあり悪くもある点

  • 広大なフィールド

フィールドがやたら広大なので,初めのうちは目的地に行くのに,いちいち数分かけなければいけないことが面倒だったのですが,慣れてくれば広大なフィールドを探索することが「冒険している感」をより感じることができて楽しかったりもします。
また,本作を有利に進めるポイントの一つに素材集めがあるのですが,フィールドを探索しているとキラキラポイントが適度に発見でき,さまざまな素材を集めることができます。
目的地への移動をサクサク行いたい人には本作のフィールドはストレスがたまる一方だと思うのですが,そのような人でなければ,どの特定ポイントにどんな素材があるのか探索して,素材集めを楽しむことができます。本作では,モンスターを倒してゴールドを集めるのでなく,素材をそのままバザーで売ったり,集めた素材から武器や防具を作成して,それをバザーで売ることで効率よく金を稼げるようになっているので,フィールド移動を楽しめるかどうかが重要になってきます。
ちなみに,意図していたわけでないのですが,盗賊の「おたからさがし」というスキルを利用すると,どこに宝箱や素材があるのかが一目瞭然なので,非常に有利に進めることができて助かっています。


3 これはなかなか面白いではないかという点

  • 戦闘の変化

本作では戦闘がこれまでのシリーズと大きく変わっており,一つは,ターン制を廃止し,FFシリーズのようなATB(アクティブタイムバトルシステム)を採用している点で,もう一つは戦闘中に自由に動き回れる点です。
この「自由に動き回れる」というのを利用して,意識的に前衛が盾になることで(敵の進路を塞いで),後衛を守ることができます。
特に本作では,多くの敵が「怒り状態」という「一定時間攻撃力が上がり,ターゲットを一人に固定して攻め続けてくる」状態になるので,意識的に立ち回りを工夫することで,敵の行動を足止めすることができ,一度の戦闘で受ける総ダメージ量が大きく変わってくるのです。当然レベル上げにも大きく影響してくる点なので,戦闘中に自由に動き回れるのは戦闘での戦略に幅ができて面白い変化だと思いました(サポート仲間が加入するまではよくわかりませんでしたが。)。
ただ,せっかく自由に動き回れるのだから,背後から攻撃した方がダメージ量が増える敵(シールド小僧等)がいるだとか,敵の飛び道具(スカルガルーの髑髏投げ等)をジャンプでかわせることがあるだとか(本作ではジャンプできます),もう少し戦闘にアクション要素を加えてもよかったんじゃないかなあと思う点もあります。あとは,地形(高低差等)をうまく利用すればダメージ量が変化するとか,茂みや木の後ろにいると敵に狙われにくいとか,地形が戦闘に影響を与える要素があってもよいとも思いました。

  • 職人システム

(元気があれば続く)

  • バザー

(元気があれば続く)


4 余談〜ドラクエⅩGAの話〜
ドラクエⅩが発売されて以降「ドラクエⅩが〜」というフレーズを目にすることが多くなりました。
このフレーズは,音にすると「ドラクエテンガ〜」であるため,ドラクエⅩの発売を記念してスクエアエニックスとTENGAが手を組んで発売されたタイアップ商品“ドラクエⅩGA”のことを考えてしまうのです。
ドラクエⅩGAは,きっとスライムのプルプル感を忠実に再現していることを売りにしている商品で,顧客のニーズに合わせて,スライムバージョンとスライムベスバージョンのノーマルタイプが二種類,さらには,高級志向のメタルスライムバージョン,欧米人向けのキングスライムバージョン等があるのでしょう。
まあ,そんな商品実際には存在しませんけどねえ。
ぷるぷる。