しあわせビッグバン

私は、ケーキが好きなのです。
その中でも特に、チーズケーキが好きなのです。
職場のお茶代を管理している人が、たまにケーキを買ってきて皆で食べることがあるのですが、先日もケーキを買ってきてくださったので、ケーキの箱を見つけた私は、瞬時に血肉沸き踊ったのです。
そして、ほかのケーキには目をくれず、箱の中からチーズケーキをむんずと掴み取り「ケーキ!ケーキ!WRYYYYYY!!!」という状態になったことは言うまでもありません。
しかもそのケーキは、よくよく見ると二層構造になっており、上層はレアチーズケーキ、下層はベイクドチーズケーキというなんとも贅沢な奇跡の組み合わせだったのです。
上層がレア、下層がベイクドとは、言わば究極と至高が手を結んだ状態ではございませんか。
チーズケーキの進化の最終形態、チーズケーキの向こう側にあるスーパーチーズケーキとは、このケーキを指すのでしょう。
私の全身の細胞は一斉に「ざわ… ざわ…」とざわめき始めます。


はやる心をなだめつつ、フォークを持ってケーキをひとすくいすると、しっとりかつクリーミーな質感が伝わってきます。
歓喜です。