M−1決勝を楽しみにしてみる。

決勝進出者の顔ぶれを見て一番驚いたのはパンクブーブーがいないことですねえ。
今大会の優勝候補は,爆発力の笑い飯と安定感のパンクブーブーの二組だと思っていたので何がどうなって名前がないのかびっくりですよ。
でもパンクブーブーがいつも通りのネタをやれば,敗者復活からそのまま最終決戦まで行く可能性は結構ありそうな感じがするんですけどもどうなんでしょう。


スリムクラブについては二番目に驚きました。
ボケの数ではなく,一つ一つのボケの破壊力で勝負する,ゆったりとしたテンポの漫才なので,近年のM−1らしくない,決勝には残りづらいスタイルじゃないかなあと思っていたのです。
おそらく未だ多くの視聴者は,スリムクラブに対してフランチェンのイメージしかなかったり,あるいは,ボケの声を聞いた時に「あ,このコンビ,もしかしてエンタのあれ?」くらいに思い出すんじゃないかなあと思うのですが,そういった油断している視聴者の度肝を抜くような破壊力のある笑いを生み出して欲しいなあと期待しています。
真栄田さんの特徴的な声と内間さんの優しいツッコミに要注目です。


カナリアについては三番目に驚きました。
準決勝の常連だったので力はあるんでしょうけど,去年だかおととしだかの敗者復活のネタを見て,正直,ほとんど記憶に残らなかったので今年決勝に来るとは全く予想していませんでした。
しかもネタ順がトップって大丈夫なのだろうか?という感想しか出てこないです。
まあ,そんな余計な不安を吹き飛ばすような良い意味で予想外のネタをやって欲しいなあと思いますが,いかんせん不安感の方が大きいっ・・・。


ジャルジャルとピースに関しては,コント師のイメージと売り出し中のイメージというのが強いので,もっと漫才色の強い,あまり知名度の高くない,それでいて面白いコンビが出てきた方がうれしかったけど,なんだかんだいっても華と地力のある二組なので,それなりに盛り上げてくれるんじゃないかなあとちょっと楽しみだったりする。
あとは,この二組は,応援している多くの人の期待を背負っている一方で,ぱっとしない結果だったら鬼の首をとったかのように叩かれそうでもあり,ファンとアンチ両方からのプレッシャーがすさまじそうだなあ,大変そうだなあと思うので,そのような状況で一体どのような漫才を魅せるのだろうという興味もあります。


最後に,M−1が今年で終了というニュースを目にしたときに一番最初に頭に浮かんだのは東京ダイナマイトの2004年の決勝敗退コメントです。
「2011(12?)年までには優勝します」(記憶を頼りに書いているので若干違うかも)とカメラが切り替わる直前にハチミツ二郎が発した言葉を信じ続けていたファンは少なくないのではないだろうか。
それが2010年でM−1が終わってしまうとは。
無念である。