ことばの意味はよくわからんがとにかくすごい自信だ。

今更なことだけど,郵便局が郵政公社に変わる際に使われた「真っ向サービス」という
キャッチフレーズは,非常に優れていると思う。
なにせ,単なるサービスではなく「真っ向」サービスなのだ。
「まっこう」には,客に対して真正面から向かい合うような,いさぎよさだとか,懐の深さ
だとか,男らしい頼もしさ,格好良さのようなものまで感じる。
実際,あまり郵便局を利用することがないので,真っ向サービスを行っているかどうかは定か
ではないが,「まっこう」という言葉と「サービス」を組み合わせることで,良いイメージを
作り上げることに成功しているのではないだろうか。
くじらだって,単に「くじら」と言われるより,「マッコウクジラ」と言われた方が,力強さ
だったり,おおらかなイメージを想起させるじゃないですか。うん,なんとなくね。



そういえば男らしさ,格好良さ,力強さで思い出したけど,「発光ダイオード」も負けず劣らず
優れた言葉だ。
うすた京介さんの漫画でも,発光ダイオードを小ネタとしてさりげなくはさんでいたことが
あったが,やはりダイオードの持つ言葉力には並々ならぬものがあると思う。
なにせ無理矢理漢字で書くと「発光大王道」と表記されるぐらいである。
さらに言い換えると発光大王ロードですよ。


「見える・・・わしには,はっきりと見えるぞう。わしを大王へと導く,きらめきの大王ロードがな!!」


たぶんこういう使い方をするんでしょう,発光大王道。
まあ,基本的に「大」が付けば大抵のものは,他から抜きんでた存在感がありますよねえ。
大界王とか大技林とか大往生とか。
この中でも一番,大王道に語感が似ていて,目指せそうなものと言ったら大往生だろうか。
しかし,まだ発光大王道の域には達していない。
大王道を超えるには,大往生を生かすような,「発光」に勝る強化パーツを装着させなければ
ならないだろう。
うーん・・・,


発光…ハッコウ…マッコウ・・・真っ向!?


うむ,「真っ向大往生」というのはどうだろう。
力強さとおおらかさを兼ね備えた「まっこう」,そして他から抜きんでた存在感を持つ「大往生」
これら二つの運命の出会いによって,発光ダイオードを大きく凌ぐ,新たな言葉,真っ向大往生。
おお,言葉の意味はよくわからんが,とにかくすごい自信だ。
真っ向大往生を男性名詞、女性名詞、中性名詞のどれかで分類するならば,明らかに男性名詞,それも
男の中の男名詞。例えるならば江田島平八クラスの男性名詞だろう。


これまで,「あなたの夢は?」と問われたときには,「しあわせになることです」という返答でぼかしていた。
しかし,今後「あなたの夢は?」と聞かれたときには,もう少し具体的に,自信を持って
「真っ向大往生です!」
と答えることにしようと思う。