あなたが食べたのは金のタラですか?銀のタラですか?それとも普通のタラですか?

その店は駅前に位置し、新鮮な海の幸を売りにしている古びた店で、肝っ玉母さんという感じの3、4人の
おばちゃんたちが切り盛りしています。(・・・というか青森はこんな店ばっかり)
そこで、その日私は銀タラ定食を頼んだのですが、いつもなら「たらこ定食でーす」「ほっけ定食でーす」
というような、健やかなかけ声で厨房(というほどでもない、奥まったところにある普通の台所)
に告げるのですよ。
しかし、その日は何を思ったか、「銀タラ・ワン(one)で〜す」
と声を発したのです。


失望した!!
この西洋かぶれが!!!


・・・とまでは思いませんでしたが、いかんせん、ここは本州のはじっこにある市ですからねぇ。
笑っていいともが夕方放送されるようなところですよ。
華やかな活気溢れる通りであるべき駅前が、なんか色あせているんですよ。
そんな地域にある、仕事に疲れたサラリーマンや肉体労働者がふらりと足を運ぶような店の、
純和風の肝っ玉母さんがファーストフード店ばりの横文字を使っちゃあいかんですよ。
店の趣を5%は下げてしまいます。
こんな時代だからこそ、せめてその店だけでも鎖国を貫き通してほしかったです。
がっかり、がっかり。


数分後出てきた料理を見ると、いつもよりも一品多くおかずを付けてもらっていました。
にょっきり。
しかもヤクルト風飲料もおまけで付けてもらいました。
にょっきり、にょっきり。