トライアングルレスキュー

レスキュー一号:おい、二号。向こうの沖で少年がおぼれているぜ。
レスキュー二号:ああ、そのようだな。助けに行くか。
一号:おおよ、もちろんさ。
二号:せいや
一号:そいや!

〈ばっしゃばっしゃばっしゃ〉←行きのバタフライ
〈ばっしゃばっしゃばっしゃ〉←帰りのバタフライ

一号:おい、二号。少年の呼吸が止まっているぜ
二号:ああ、そのようだな。人工呼吸といくか。
一号:おおよ、もちろんさ。
二号:せいや!1,2,3,4,5!(心臓マッサージ)
一号:そいや!ぶふぅー。
二号:せいや!1,2,3,4,5!
一号:そいや!ぶふぅー。
少年:げふっげふっ
二号:おっ息を吹き返したようだぜ、一号
一号:ああ、そのようだな、二号。・・ところでここで二号に重大発表があるんだ。
二号:おっ、それはまた唐突だな。
一号:実は俺、息継ぎが出来ないんだ。だから、今まで見栄をはって息継ぎなしで泳いでいたんだが、
   どうやらとうとうそのつけがまわってきたようなんだ。
二号:一号・・・お前って奴は・・・。
一号:だから今からレスキュー一号の称号はお前に託すぜ。俺はもはや、ここまでだ・・・ぐふっ。
二号改め一号:うわーっ、旧一号ー!チクショー死なせるものかーっ。おいっ少年!
少年:は、はい。
二号改め一号:旧一号を助けるためレスキューに参加してくれ!今こそきみの力が必要なんだ。
少年:ええっ。いや、あの、僕さっきまでおぼれていたわけで、それでかなり体力低下しているんですけど・・・。
二号改め一号:つべこべ言うんじゃない!さあ、いくぞ。1,2,3,4,5!
少年:ええっ。ぶふぅー。
二号改め一号:1,2,3,4,5!
少年:ええっ。ぶふぅー。
二号改め一号:はあっはあっ。だめか・・・。ところでここで少年に重大発表があるんだ。
少年:ええっ。それままた唐突ですね。
二号改め一号:実は俺、さっききみを助けに行くときに下半身を鮫に食いちぎられてしまったんだ。
少年:うわあ、本当だ。
二号改め一号:それで今まで無理をしていたんだがどうやらとうとうそのつけがまわってきたようなんだ。
       今からレスキュー一号の称号はお前に託すぜ。いいか、俺たちを救うのはきみしかいないんだ。
       頼む、俺はもはや、ここまでだ・・・ぐふっ。
少年改め一号:ええっ。旧一号さん。旧一号さーん。
少年改め一号:ぶふぅーぶふぅー。
少年改め一号:ぶふぅーぶふぅー。
少年改め一号:はあ、はあ・・・。あの、僕さっきまでおぼれていたわけで、それでかなり体力低下しているわけで・・・ぐふっ。


そして誰もいなくなった