東京腸捻転

あまり記憶が定かではありませんが思い出す順に書いていきます。

  • ナイスガイズ

劇団ひとりと大熊(シャカ)のスペシャル・ユニット。劇団ひとりがぼけて大熊がつっこむのだがそのつっこみが
きつすぎるため、劇団ひとりが文句を言い出し泣きそうになるという展開。
途中、客(人の良さそうなおじさん)を一人無理矢理ステージの上に上げてネタに参加させたのだが
席が私のすぐ近くのおじさんだったため、劇団ひとりが横まで来たときに自分が連れて行かれたらどうしよう
と内心どきどきしてましたがそんな心配は無用でした。
会場を盛り上げるのに充分な、予測不可能な本日一発目のネタでした。

岩見(小さい珍妙な方)が火垂るの墓の節子のものまねをしてそれに対して藤井(大きい方)がつっこむ、
というのがおおざっぱな構成だったような気がします。
そこそこおもしろかった気がするがあまり印象には残っていないなあ。
オープニングで芸人が一組ずつ紹介されるときに、最初に登場したのが飛石連休でその次がテツandトモだった
のですが、テツトモが飛石連休の2倍近くの声援をもらっていたため、二人がちょっと寂しそうな不満そうな
表情を見せたのが印象に残っています。

やはりこの二人は勢いがやや下向きとはいえ、子供から大人まで幅広い世代に愛されているなあというのがわかりました。
ステージ上に姿を見せただけでもりあがります。
始めはテツトモの自己紹介のうた。
特別おもしろいことを言っているわけではないのですが、やはり歌と動きとテンポが一つの芸として
完成されているため見ていて楽しい。
その後は漫才とまではいかないけど、歌ネタではなく話だけで間をもたせていました。テツの子供が生まれた話とか
青森には何回か来ている、とか。
そしてショートソングネタをやって、仕上げは「なんでだろう」
いやー、テレビで聞くよりも歌がうまいですねえ。声にハリがありました。

テレビで見ると失笑、苦笑の嵐のダンディですが、生で見ると不思議や不思議。
これが意外とおもしろいんですねえ。
人の良さがにじみ出ている感じがよくわかりました。
ただ、全体的にワンパターンないつも通りのネタだったのであまり笑えない部分もありましたが、私の好きな
「二岡!」のバントポーズをいつもより長めにやっていたので、非常にうれしく、回りがややぽかーんとしがちの中
一人含み爆笑をしてしまいました。
「江藤!」もやりましたが、これはなぜかうけなかった。不思議なものです。
あと、ゲッツの変形、「キャッツ!」も見れたのでよかったです。
それと、ところどころでいう「センキュー・マニファクチャー」「センキュー・ディッセンバー」「センキュー・
ホスピタル」など半笑いでぼそぼそっという「意味不明センキュー」が冴えていたと思います。
後半は「焼肉ジョーク」というミノ、だとかレバーだとか焼肉の単語を一つのストーリーに組み込みダジャレを連発する
という試みをやっていました。
会場に巻き起こる独特のしらーとした失笑の感じがいかにもダンディ!といった感じで見ていてうれしかったです。
それでもテレビに出ている時よりも全体として会場には割りと笑い声が響いていたように思います。
(しかしなぜかダンディのネタのときにトイレに行く人が異常に多かったような気もする)
「青森のお客さんは皆笑ってくれるからありがたい」というダンディの言葉にはすごく実感がこもっていました。

「強盗とどろぼうがはちあわせ」というネタをやっていました。設定だけ見るとアンジャッシュ風にすすむのかなあ
と思っていたのですが、強盗役のゆうぞうとどろぼう役のジャイがいかに自分の方が上で相手が下かというのを
主張しあうのですが、だんだん的外れな子供のけんかのようになっていき強盗に縛られた杉山がツッコミを入れる、
という構成でした。
ただ、テレビなどで見せたことのある他のネタに比べると、ちょっとひねりがなく質が落ちていたかなあと思いました。
でもわかりやすいネタなので子供からお年寄りまで幅広い層に笑いを提供していたように思います。

「彼女が家にやってくる」というネタ。
彼女が家に来る前にあれこれと妄想してはあわてふためく劇団ひとりが愉快です。
はじめは「おなかがへっているかもしれないから食べ物を買っておこう」ということを考えているのですが
そこから「そばアレルギーかもしれないからそば以外にしなければ」などどんどんあらぬ方向へと妄想が
暴走していきます。オチは割と普通だったかも。
テレビと同様に、熱演で客を舞台にぐいぐい引き込んでいくその吸引力はさすがだと思いました。

  • パントマイムズ

長井秀和ホームチーム与座によるパントマイムコント。
長井秀和は昔、路上でパントマイムの大道芸をやっていたと笑金で見たことがあったので楽しみにしていました。
しかし、パントマイムだけで人を笑わせるというのは見る人の理解力を必要とするので難しいなあと思いました。
途中からオンエアバトルか何かで見た、私の好きなバイオハザードネタに切り替わり、客席のほうまで
降りてきたのがおもしろかったです(どうやらこのネタで客席まで降りるというのは初の試みだったらしい)。
ただし、パイオハザードを知らない年配の方やお子さんたちにはわかりづらかったかもしれないですね。
声を出さずに笑わせるという非常に難しい試みにあえて挑戦した二人に拍手を送りたいです。

  • シャカ

笑金やDVDで2,3度しか見たことのない彼らのネタですがこの日の「英会話教室」のネタはそれまでに
見たシャカのネタの中では一番おもしろかったです。
たぶん、昼の部のネタの中でも1,2をあらそうできだったのではないでしょうか。
ネタの台本もさることながら表情、動きなど演技力の点でもうまさが目立ち、今まではあまり注目していなかった
のですがこの日だけでかなり好感度がアップしました。
「ゆーびきーりげーんまーん、うーそつーいたら・・・ファックユー!ファッキンジャップ!」がよかったです。
でも全体的には簡単な英語の知識も必要なので小学生以下の子供にはわかりづらかったのでは、と思いました。

「真実の話、芸能人の話など」
長井秀和は独特の奇妙なオーラを放っていました。
他のメンバーとのフリートークでも微妙に浮いている気がしたのは気のせいでしょうか。
ネタの五分の二ぐらいはテレビなどで聞いたことのあるものでした。
「だいじょぶだぁファミリーで大丈夫だったやつは一人もいない!」など。
ネタの5分の1ぐらいはこの日の夜のエンタのネタと同じでした。
生「間違いない!」や「気をつけろ!」や生たまおのものまねを聞けたので満足です。
前田健のことを「デブでハゲでゲイだ!」と言ったので一部の客が「えぇ〜」とざわめいていたのが印象的です。
夜の部では「同じ動きなのにちがうもの」をやっていたらしいと聞きました。
そっちのネタ、個人的にすごく好きなので見たかったな〜。

いきなりの偽あやや全快に会場大盛り上がり。
部分的に見ると気持ち悪いはずなのに、全体的に見るとかわいらしく思えてくるのは不思議なものです。
歌も裏声をうまく駆使しており、あやや芸を極めつつあるな、と思いました。(高音部は音があがりきっておらず
ちょっと聞き苦しかったけど)
長井秀和の「デブでハゲでゲイ発言」にむっときた感じを出しつつも「まあ、事実なんですが」と言ったのが印象的でした。
あやや芸の後は他の人のものまね。
もののけ姫で声優をしていた三輪明宏やドリカムの吉田美和などをしました。
あ、それと有名な午後の紅茶あややのまねもしていました。
どれも似ていたので驚きました。

この二人は勢いとテンポがあります。
でも、あくが強すぎて自分はあまり好みじゃないかもなあ。
客には普通にうけていましたし、もちろん私も笑ってましたがなんとなくそんな気がしました。


以上です。来月は笑い飯のライブも県内であるようです。今回のライブは自転車で10分という近場だったのですが
笑い飯の方がだいぶ遠いので行くかどうか迷うところですねえ。
しかし、今回初めて生でお笑いライブを見て、テレビで見るのと生で見るのとでは受ける印象や楽しみ方が
違うんだなあとわかったのでまたこういう機会があればできるだけ行ってみたいと思います。