本当にあった怖くない話

恩田陸の「夜のピクニック」という本を読んでいます。
簡単にあらすじを書くと、とある高校の歩行祭を舞台として、そこでいろいろとあるんだよね、という
話です。(適当)
私の高校でも修学旅行が無い代わりに強歩大会というよくわからない行事があったので、自分の高校生活
と重ね合わせてなかなか興味深く読んでいます。


ところで最近は天気がよくなってきて、全く歩かずに自転車で行動しているため、この本を読んでテンション
が高まった私はここ数日、無性に歩きたくなり、歩行魂がふつふつと燃え上がっていたのです。
本日仕事を終え家に戻ってごろごろ休みつつ、ふと横を見ると先週ゲオで借りてきた
爆笑オンエアバトル長井秀和」と「爆笑オンエアバトルおぎやはぎ」のDVDがあるではないですか。
おお、これはちょうどよい。ゲオにたどり着くまでは自転車で10分ちょい、徒歩では25分ぐらい
といったところだろうか、
プチ歩行としては格好の距離だわい、ということで急遽DVDを返却するために夜の強歩が始まりました。


そうですね。そこはヒゲ山がヒゲ山たるゆえんといったところでしょうか。
店にたどりつくころには、たいした距離でもないのになんだか疲れきって、雨・風まで強まってきて
自分のあさはかな考えを呪っていました。
あーあ、自転車で晴れた日にくればよかったのになあ、と。
あーあ、こうなったら帰りはタクシーで帰るかなあ、と。



そして店について一波乱。
DVD2枚を返却しようとしたらレジの女性店員がDVDの中身を何度も確認し、レジの表示をさらに確認し、
ケースに挟まっている貸し出し期限とタイトルを表示した紙を確認し、という動きを何度も繰り返しているのです。



な、なんだなんだ、と不安に思っていたら、女性がこちらに顔をむけ「あのー本当にこのDVD2枚だけ
借りたんですか?」と尋ねてきました。
「え?は、はい。私が借りたのは長井秀和おぎやはぎの2つだけです。」
とすぐさま返答したのですが、女性はまだ納得しない様子で
「こちら(おぎやはぎ)のDVDの代わりに『本当にあった怖い話』というのを借りたことに
なっているんですよ」
と言ったではありませんか。


な、なんだってー。


確かにタイトルを表示した紙を見ると「ホントウニアッタ」とかなんとか書いてありました。
借りたときは全然気づかなかったのになんなんだこれは。
おぎやはぎがいつのまにか、『怖い話』に入れ替わっていたのか。
これはこれで怖いよ。


店員は奥の方に行き店長らしき偉そうな人とごにょごにょと話しており、しばらく戻ってきませんでした。
もう私は一体どうなることか、と不安な気持ち半分。
でも、これでどんどん話がこじれたら日記のネタになるかもなあという期待半分。
しかし結局のところ、女性が戻ってくると「はい結構ですよ」と言い放ち、あっさり終了してしまいました。
むむ、ちょっと残念。


しかし、あれだ。
オンエアバトルのDVDでよかった。
万が一、女体満載のDVDを借りていたら女性店員の前にそのDVDを長時間おいたままで
「私が借りたのは○○(卑猥なタイトル)と××(官能的なタイトル)というDVDで間違いないですってば!」
というやりとりを続けなければならないところだったので、その点は不幸中の幸いだったと言えるでしょう。