悲劇排除システム

私の職場で、とても親しい友人というわけではないのだけど、年も近くてたまに顔を合わせたときに
ちょっと話をするというそこそこの仲の知人がいます。


最近その人が休みがちだったので、どうしたものかと気になって周りの人に話を聞いてみたところ、
どうやらうつ病になってここ最近休んでいるとのこと。
全然そういう様子を見せない人だったため、驚いた私は、そこそこの仲の知人として何か声をかけて
みたほうがいいのだろうかと思ったのですが、ネガティブ思考の私がうつ病者に話しかけたら
負のエナジーの融合により新たなカオス状態が発生し収集がつかなくなるのではないか、という思いから
なかなか声をかけられずにいました。


で、しばらく迷ったあげく気になってしょうがなかったので、「えいや!」って感じでその人に本日連絡
をしてみたのですよ。
その人の話によると、「人が大勢いるところに顔を出しただけで気分が悪くなる」
「医者には人の多いところは避けて、家で何もせず、何も考えずじっとしているのが一番だと言われている」
とのことです。
また、うつは去年からひどかったということなので、私や他の人と接していたときは普通に明るいふりを
していたということになります。



その話を聞いてちょっとショックだっため、「全然気づかずにいてすまなかったなあ」
「力になれずすまなかったなあ」
「なんかあやまっているだけですまないなあ」ということばかりしゃべっていたら
「気にすること無いから謝らないで、元気を出しなよ」と逆にはげまされてしまいました(おい)。


そんなやりとりが、あまりに陳腐で安っぽいドラマのワンシーンのようであったため、なんだか無性に
虚しい笑いがこみ上げてきたよ。