スピッツ

スピッツの新曲「正夢」をようやくゲオで借りてきました。


最初に聞いたときは「ふむふむ、なかなかいいんじゃないですか」と消極的な好感しか抱かなかったのですが
なんとなく気になって何度も聞いている内に、最初に感じた地味な印象から一転してじわじわと
曲のよさが体中に浸透してきて、曲の奥に隠されたスケールの大きさとかきらめきに
打ちのめされてしまいました。
地にしっかりと足のついた着実なメロディーで、あからさまにヒットを狙った曲ではなく、さりげない
かっこよさがある、というのがいいですねえ。



スピッツのメンバーの誰かが「今回の曲は今までありそうだったけどなかった曲だ」
というようなことを言っていましたが、王道というか直球で攻めてきている音のようでいて
スピッツの今までの曲にない新鮮さを感じますがそこがまたいいんでしょう。



正夢に収録されているもう一つの曲「リコリス」というのも正夢とは違った味があっていいのです。
正宗さんは「不思議な曲に仕上がっている」というように表現していましたが、その通りで
なんというか歌声の霧につつまれてもやもやふわふわした幻想的な感じですね。
わかる人にしかわからないたとえをすると、ドラえもんの大長編映画アニマルプラネット
で登場したピンク色をした「どこでもガス」につつまれて動物の世界にたどり着くんじゃないか
っていう雰囲気でいい感じです。


来年1月にはニューアルバムが出てツアーも始まって、私の家から徒歩15分ぐらいのホールにも3月末ごろ
来るようなので行ってみたいなあ、と思いました。