もしもシリーズ〜サッカー日本対オマーン編〜
<前半戦>もしもオマーンの選手がとある漫画のキャラクターに似ていたら…
実況:オマーン、シュート!
キーパーはじいた!
さあ、ボールはゴールラインを割って、オマーンのコーナーキックとなります。
解説:どうやらコーナーは長髪で色白の背番号69番の選手が蹴るようだね。ん?あれ?
実況:どうしました?解説のセルヂオさん。
解説:あのコーナーにいる選手、どこかで見たことがあるんだよね。ほら、何だったかな。
あの、松本零士の漫画に出てきた…
実況:ああ!銀河鉄道999に出てきたメーテルですね。
なるほどー、あのオマーンのコーナーの選手そっくりですね。
解説:そうでしょ。そうでしょ。オマーンコーナー、メーテルみたいだよね。
実況:いやあ、オマーンコー
ナーメーテルみたいっていうか、モロそのまんまじゃないですか。
解説:うーん、なんかこういうのって、すこぶる興奮しちゃうね。
実況:ハァハァ
解説:ハァハァ
実況:おっと、そうこうしている間に前半戦終了のホイッスルです。
試合は依然として0対0のまま。
前半戦はオマーンに攻められっぱなしの日本。後半戦の巻き返しを期待しましょう。<後半戦>もしも、日本対オマーンの試合中サッカースタジアムに動物が紛れ込んできたら…
実況:さあ、後半戦が始まりました。
ん?後半戦開始のホイッスルと同時に、突然ピッチ上に動物が紛れ込んできたようですね。
解説:あれは、鹿だね。しかもまだ小さいから子供の鹿のようだね。
一体どこから入ってきたんだろう。
実況:これは、いけません。審判は、ここで一旦試合を中断するようです。
日本選手は皆ベンチへと戻り始めました。
解説:オマーンの選手は誰もベンチに戻らないね。むしろ小鹿に近づいていっているんじゃないの。
実況:ああっと!戯れています!オマーンの選手は皆小鹿に近寄っていってさわりまくっています。
解説:うーん。オマーンの選手は動物好きが多いのかねえ。
さっきからずっと小鹿にさわりっぱなしだね。
実況:すごいぞこれは!審判の言うことなんて誰も聞いちゃいないようだ!
オマーンこじかに触るのに夢中だ!
オマーンこ
じかに触るのに夢中だぞー!
もう、試合そっちのけであっちの毛に夢中だ!
解説:おや?あの背番号69番の選手は他の選手とはちょっと違うようだね。
あれは触っているというよりは、もはやこすっていると言った方がいいのかもしれないね。
実況:なるほど、確かにそうだ!オマーンのメーテル選手、激しいぞ!
激しくオマーン、こすっているぞ!
激しくオマーンこ
すっているぞ!!
解説:これには、たまらず相手も身をよじらせて嫌がっているね。
実況:おっと、ここで審判が69番に近寄ってレッドカードを取り出した。
解説:まあ、これはいたしかたないだろうね。危険なプレイだとみなされたんだろうね。
実況:おっと、さらに我々のいるこちらの放送席に向かって、レッドカードを掲げた。
解説:まあ、これもいたしかたないだろうね。ちょっと僕ら調子こきすぎちゃったもんね。
実況:うん、そうですよね。
…それでは、全国1億数千万人のサッカーファンの皆様、今日はこのへんで急遽お別れとなります。
ごきげんよう、さようなら!!
解説:さよなら。