今日の笑金

今日の出演者で一番気になったのは東京ダイナマイトです。
特筆すべきは、自然体で冷めたテンションから、穏やかな声、そして笑顔で突き放すように
繰り出されるツッコミでしょう。


大抵のコンビは飄々とした態度のボケに対する激しいツッコミ、あるいは
高いテンションのボケに対してそれに呼応するかのように、高めのテンションで激しく突っ込む相方
というパターンが多いのですが、彼らの場合はどれにも当てはまらないんですね。
高めのテンションのボケに対する一歩引いた冷めた対応のツッコミという、めずらしいスタイル。
この二人のバランス、いわばボケとツッコミの間にある目新しい温度差が彼らの笑いを生み出して
いるのかなあと思います。


ツッコミ方もワンパターンではなく「自分で放火しといてお前んちが燃えたようなもんだぞ」
とか、「俺、今なんか戦慄みたいのが走ったんだけど」など、静かな口調ながらも巧みで的確な
表現のツッコミで笑いを増幅させており、他の芸人にはあまり類を見ないものをもっているなあ
と思いました。



また、ネタのはじめの方のキリのいいところで「どうもー東京ダイナマイトです」
と不意にあいさつをして笑いを誘っているし、終わる時も「どうもありがとうございましたー」と
いう感じで終わりたくなりそうなオチのところを、あえて無言でカメラ(客席)目線になるという終わり方にして
変化をつけていますが、こういう王道からはずれたひねくれかたは大好きです。
東京ダイナマイトのネタをまともに見たのは、まだ2回目だけど今日のは特におもしろかったなあ。
なんで会場の評価があんなに低いのかわからん。




次に気になったのは最近注目しているサバンナです。
大爆笑という部分は、今回はあまりなかったんだけど、いつもながらネタが全体にまとまっていて
安定しておもしろいです。


初登場の時はつまらなかったのですが、見るたびに他のネタも見てみたいなあという気にさせる
コンビです。
あえて欠点をいうと、ツッコミがワンパターンで単調なので、ただやかましいだけの印象しか
残らなくなってしまう、という点でしょうか。
ちなみに今回のオチはラーメンズの「タカシと父さん」というコントの終盤を
思い起こさせるものでした。



ロバートが金メダルを取りましたが、どうも人気票が少し入っているのかなあというような
派手な差が他の芸人と比べてついていました。
ネタの内容は『クロ高』のみんなで鼻歌を歌う回を思い起こさせるものでした。
オチはなんとなく途中で読めてしまいましたが、なかなか面白いコントだったと思います。